地上デジタル放送の開始
2008/05/26
地上デジタル放送の開始時期については、国の方針で以下のように決められました。
- 東京、名古屋、大阪の三大都市を中心とする関東、中京、近畿の三大広域圏では2003年末までに放送を開始する。
- その他の地域では2006年末までに放送を開始する。
- アナログ放送は2011年に終了する。
このスケジュールに沿って、アナログ放送を行っているすべての放送事業者がアナログ放送とデジタル放送を2011年まで並行して放送しながら、デジタル放送に全面的に移行していきます。
なお、アナログ放送の終了時期については、2011年7月24日と定められています。
三大広域圏での放送開始
総務省では、2002年(平成14年)11月1日、関東・中京・近畿の三大広域圏で地上デジタルを行う放送局の免許申請の受付を開始しました。
同年12月18日、NHKと民間放送16社が22局についての免許申請を行いました。
関東ではアナログ放送と同じ”東京タワー”からデジタル放送の電波が発射されます。すでに、電波を送信するためのアンテナも取付けられています。
中京では、アナログ放送は名古屋市にあるテレビ塔から電波が発射されていますが、デジタル放送は瀬戸氏に新しく建設された”瀬戸テレビ放送所”から電波が発射されます。
近畿では、アナログ放送と同じ、”生駒山テレビ放送所”からデジタル放送の電波は発射されます。
2003年(平成15年)12月1日が三大広域圏の放送開始日です。
また、茨城県2004年(平成16年)10月から新たにNHKの県域放送が開始されます。
アナログ周波数変更対策
日本は山岳部が多く、NHKだけでも全国に約3,500の送信所を建設して地上放送のサービスを行っているため、電波は非常に過密な状態となっています。
このような状況で、新しくデジタル放送用のチャンネルを確保するため、アナログ放送のチャンネルを別のチャンネルに変更することが必要な場合があります。
送信所のチャンネルを変更すると、各家庭のテレビはそのままでは受信できなくなるため、チャンネルを再設定したり、場合によってはアンテナ交換などの作業が必要になります。これらの一連の送受信の作業がいわゆる「アナログ周波数変更対策」(4章参照)です。
アナログ周波数変更対策は、国の方針である地上放送のデジタル化に向けた国の事業として、2002年から三大広域圏での具体作業が開始されています。
放送開始手順
関東の場合、東京タワーから新しく放送される地上デジタル放送のチャンネルの多くは多摩送信所や宇都宮送信所のアナログ放送のチャンネルとして、現在使われています。
そのため、これらの送信所のアナログ周波数変更対策が必要になりますが、アナログ周波数変更対策の開始からデジタル放送が開始されるまでの期間が短いため、進歩にあわせてデジタル放送の電波の強さを段階的に大きくしていくことになっています。放送開始当初は限られた地域での受信に限定され、徐々に受信可能な地域が拡大されていきます。
その他の地域についても、アナログ周波数変更対策が始まってから、地上デジタル放送が開始されるまでの期間が短いという条件は三大広域圏と同様で、アナログ周波数変更対策の進歩に合わせて、段階的にデジタル放送電波の範囲を広げていくことが想定されています。
出所:知っておきたい地上デジタル放送(NHK出版)




























