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時間率と場所率

2008/05/26

時間率

待機の影響などにより電波の伝搬状態が変化し、受信点での電界強度が弱くなったり、逆に強くなったりするフェージング現象が発生することがあります。
その電界強度の変動量は、昼間と朝夕とでは異なり、季節的にも変化します。
次部はこの様子を示したものです。電界強度の時間率50%値とは、全体の時間のうちで半分の次官はこの値を超え、残りの半分の時間はこの値を下回るような電界強度のことを言います。

時間率マージン(補正値)

デジタル放送は、受信電界強度がある値以下になると受信画質が急激に劣化するクリフエフェクトと呼ばれる性質があるため、アナログ放送と同じ時間率50%値で放送エリアを佐田前田場合、放送エリアの端付近んあどでは、受信側でアンテナを調整したり高性能アンテナに変更したりしても放送が受信できない恐れがあります。
したがって、アナログ放送において、わが国と同じ時間率50%を設定していたアメリカは、地上デジタル放送の導入にあたって時間率を重要視し、時間率を50%から90%に引き上げています。またヨーロッパではアナログ放送のときから時間率を重要視しており、デジタル放送でもアナログ放送と同じ時間率90~99%を採用しています。
日本でも、地上デジタル放送の導入にあたって時間率を重視し、時間率を99%に引き上げています。具体的には、地上デジタル放送の所要電界強度60dB(μV/m)を決めるにあたって、エリア端付近でおフェージングによる電界低下を考慮し、電界強度が9dB程度低くなっても正常に受信できるように9dBの補正地(時間率マージン)を加えているのです。
時間率99%とは、図に示すように、受信電界強がその値より大きい時間が99%となるようなレベルを言います。国際的にも50%値と99%値との差として、約9dBという値が公表されています。(送信高15m、送信所と受信点間の距離70kmの場合)

場所率

受信電界強度は、周囲の地形の影響を受け、場所的な変動を伴います。原稿アナログ放送の電界強度は、場所率50%値を用いることになっています。
場所率50%という考え方は、受信点付近の平均的な値と考えることが出来ます。
アメリカでは、場所率はアナログ放送と同じ50%としています。一方、ヨーロッパでの場合は地上デジタル放送の導入にあたって場所率も重要視し、場所率を50%から70%または95%とあげています。
日本では、時間率については受信側で対処することが困難なので、9dBの補正地を加えましたが、場所率についてはアメリカと沿うよう、アナログ放送と同じ50%としています。その理由は、場所的な受信電界の返送に対しては、受信アンテナの移動などにより対応機器できる可能性があること、また、電界強度の補正値を一律に規定する場合、時間率も考慮してマージンを見込むと不必要に高い電界強度を規定しまう恐れがあるためです。


出所:知っておきたい地上デジタル放送(NHK出版)


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